借金を完済してから、まもなく転勤が決まった。
今度は本拠地に戻ることになり、それまでの社宅扱いではなく、自分たちでアパートを契約しなければならなくなった。
ところが、私は借金を完済するために、手元のお金をほぼすべて返済にあてていた。
そのため、引っ越しに必要な敷金や礼金を支払うお金がなかった。
結局、身内からお金を借りることになった。
ただ、家族として借りたお金だったので、当時の私にとっては何の問題もなかった。
それまでのカードローンやキャッシングとは、気持ちの面でも違っていたのだと思う。
そして、その後の私は、借金とは無縁の生活を送っていた。
少なくとも、そのときの私は、もう借金に悩まされることはないと思っていた。
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